JOGAがガイドライン改定を公開
たまには真面目な記事を。
少し長いです。
以前からもありましたが、グラブルのアンチラ問題[参考Link]から、各所で急速に「レアガチャの出現確率を表記すべきだ」という声が多数あがるようになりました。
これは、かなり簡単に要約して言えば、
・イベント等で「出現率が大幅にアップ」と書かれても元の出現率が解らないのでどれくらい上がっているか不明なこと
・一体いくら課金すればGETできるか解らない
というのが問題とされています。
この件が発端ではないと思いますが「JOGA」が、ガイドラインの改定を公表[ガイドライン一覧Link]しました。
JOGAとは、主にオンラインゲームの開発・運営を行なう企業が加盟する業界団体「一般社団法人 日本オンラインゲーム協会」のことです。
第654回:JOGA とは – ケータイ Watch [Link]
ガンホーや、ラブライブのKLab、ファンキルのgumi、スカイロックのgloops、サムキンのポケラボ等が会員になっています。
改定されたガイドラインはいくつかあるのですが、その中でも『ランダム型アイテム提供方式を利用したアイテム販売における表示および運営ガイドライン [PDF Link]』の中身を少し見ていこうと思います。
レアガチャに関するガイドラインです。
↑のPDFは3ページしかないので、みなさんも一度目を通す事をおすすめします。
他のガイドラインも見て損はないかと。
このガイドラインは
2016年01月28日改訂
2016年04月01日施行です。
抜粋と要約
3ページしかないとはいえ、ここで全てを紹介するのは難しいので、個人的に「おっ」と思ったものを少しだけ抜粋と要約したいと思います。
『ランダム型アイテム提供方式を利用したアイテム販売における表示および運営ガイドライン [PDF Link]』より
3. 有料ガチャの設定に関する事項
(1) 有料ガチャにおいてガチャレアアイテムを提供する場合、以下のいずれかを遵守するものとする。
a. いずれかのガチャレアアイテムを取得するまでの推定金額(その設定された提供割合から期待値として算定される金額をいう)の上限は、有料ガチャ1回あたりの課金額の 100 倍以内とし、当該上限を超える場合、ガチャページにその推定金額または倍率を表示する。
b. いずれかのガチャレアアイテムを取得するまでの推定金額の上限は 50,000 円以内とし、当該上限を超える場合、ガチャページにその推定金額を表示する。
c. ガチャレアアイテムの提供割合の上限と下限を表示する。
d. ガチャアイテムの種別毎に、その提供割合を表示する。
パズドラを使って要約すると、
※レアガチャ1回300円で計算(5000円で魔法石85個)
以下4項目のうち、選んで一つを守りなさい。
a. ★6(例)のいずれかのキャラが ガチャ1回分×100(30,000円以内)で出るように設定して、それを超える場合は「推定でいくらかかるのか」or「推定で何回で出るのか」を表示する事。超えない時は表示しなくても良い。
b. ★6(例)のいずれかのキャラが50,000円以内で出るように設定して、それを超える場合は「推定でいくらかかるのか」を表示する事。超えない時は表示しなくても良い。
c. 出現率の上限と下限を表示する事。
d. 各ガチャキャラ毎に出現率を表示する事。
こんな感じだと思います。
間違いがあればコメントかツイッターで指摘をお願いします。
上限を決めて設定・確率表記をした所で、出る時は出るし出ない時は出ないと思いますが、一つの目安になると思います。
運営にとって一番簡単なのは、全体での上限下限を表示するだけのcでしょうか。
もうひとつ抜粋。
4. 有料ガチャの運用に関する事項
(2) 有料ガチャの運用については、運用責任者を定めることとする。
a. 運用責任者は、有料ガチャの提供の前に、当該有料ガチャにおけるガチャアイテムの提供割合を承認するものとし、当該承認の事実を書面等により記録する仕組みを社内に構築するものとする。
b. 運用責任者は、有料ガチャが設定された通り適切に稼働することを確認し、書面等により確認の結果等を記録する仕組みを社内に構築するものとする。
要約すると、
出現率を設定する際に責任者を決める事。
a. 責任者の許可なしに出現率を変更しない事とし、責任者が許可したという事実を書面等に残す事。
b. 責任者は設定した出現率通りに出現するかを確認し、確認したという事実を書面等に残す事。
つまり「全部記録を残して、何かあったら責任取る人間を作れ」という事だと思います。
責任者が単独なのか複数なのかは決められていないようです。
最後に
これから法整備も整ってくるでしょうが、法が整う前に協会でガイドラインを設定しそれを遵守していく事は、ユーザーにとっても企業にとっても非常に意味のある事だと思います。
ちなみに、今回ガイドラインを改定したのはガンホーが会員になっている「JOGA」ですが、
ミクシィ、コロプラ、スクエニやグリー等が参加しているのは別の協会「CESA」[Link]です。
1年ほど前に、ソーシャルゲーム協会(JASGA)を吸収した団体です。
CESAの情報提供フォーム [Link]のページで、一部参加企業が確認できます。
規模的にはCESAの方が上。ガイドラインを見たかったのですが恐らく公開されていません。
「CESA」でもガイドラインの改定をすでに検討中、または改定済みで公開,公表していないだけの可能性もあります。
問題になる前に自主規制をして欲しかったですが、問題になってしまったものはどうしようもないので、問題を踏まえ上でこれからどうしていけば健全なゲームができるのかをしっかり考えて運営して欲しいですね。
1:名無しのまとぷらさん 2016年2月22日19:13 ID:MTgyMjQzM
全てはグラブルがきっかけだし、グラブル罪重すぎワロタ!ソシャゲ界でまわりにどんな顔していきてんだろーな