ただ、ビジネス的にいえば黒字を維持しており、収益的には非常にいい形になっていますね。今年でパズドラは配信3周年を迎えましたが、売上の上下はあるものの、MAU（Monthly Active User。1カ月に1回以上サービスを利用したユーザーの数）は順調に伸びています。運営上MAUは非常に重視していますから、安定したMAUを確保しているのは大きいと思いますね。

現在新規ユーザーが劇的に増えているわけではありませんが、国内のスマートフォン契約数がおよそ6200万といわれる中、3400万のダウンロード数を獲得していることから、パズドラは既に2台に1台以上のインストールベースが出来ているんですね。そこで最近では、過去パズドラを遊んでいたけれど、現在は離れてしまった休眠ユーザーに向け、さまざまなイベントやアップデートを実施しています。

　特に大きな注目を集めたのは、人気漫画などとのコラボレーションですね。昨年から「ドラゴンボール」「聖闘士星矢」など、自分たちが若いころ好きだったタイトルで、今は国民的なタイトルになった漫画とのコラボレーションを展開しています。特に今年実施した「北斗の拳」とのコラボレーションでは、テレビCMにもさまざまな演出を取り入れることで、北斗の拳をリアルタイムに知らない中高生なども楽しめたようです。